トップ
>
櫃台
>
デスク
ふりがな文庫
“
櫃台
(
デスク
)” の例文
わたしはそれから日がな一日
櫃台
(
デスク
)
の内側でこの仕事だけを勤めていたので、
縮尻
(
しくじり
)
を仕出かすことのないだけ、それだけで単調で詰らなかった。
孔乙己
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
年齢
(
としごろ
)
は忘れたが、つまり薬屋の
櫃台
(
デスク
)
がわたしの
脊長
(
せた
)
けと同じ高さで、質屋のそれは、ほとんど倍増しの高さであった。
「吶喊」原序
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
空の色が黒くなって来た時、彼は
酔眼朦朧
(
すいがんもうろう
)
として、酒屋の門前に現われた。彼は
櫃台
(
デスク
)
の側へ行って、腰の辺から伸した手に一杯握っていたのは銀と銅。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
わたしは一倍も高い
櫃台
(
デスク
)
の外から
著物
(
きもの
)
や
簪
(
かんざし
)
を差出し、
侮蔑
(
さげすみ
)
の中に銭を受取り、今度は脊長けと同じ
櫃台
(
デスク
)
の前へ行って、長わずらいの父のために薬を買った。
「吶喊」原序
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
魯鎮
(
ろちん
)
の酒場の構えは
他所
(
よそ
)
と違っていずれも皆、
曲尺形
(
かねじゃくがた
)
の
大櫃台
(
おおデスク
)
を往来へ向けて据え、
櫃台
(
デスク
)
の内側には絶えず湯を沸かしておき、燗酒がすぐでも間に合うようになっている。
孔乙己
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
櫃台
(
デスク
)
の上にざらりと置き、「現金だぞ、酒を持って来い」と言った。見ると新しい袷を著て、腰の辺には
大搭連
(
おおどうらん
)
がどっしりと重みを見せ、帯紐が下へさがって
弓状
(
ゆみなり
)
の
弧線
(
なりせん
)
をなしている。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
孔乙己は俄に元気づき、爪先きで
櫃台
(
デスク
)
を
弾
(
はじ
)
きながら大きくうなずいて
孔乙己
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
櫃
漢検1級
部首:⽊
18画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“櫃”で始まる語句
櫃
櫃入
櫃娘