“機嫌気褄”の読み方と例文
読み方割合
きげんきづま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんなにあっし達が機嫌気褄きげんきづまを取り結んでおだてあげても、あの観音像ばかりはと言って、ちっとも正体を見せねえので、とどひと芝居書こうと考えついたのが、こちらの八ツ橋太夫なんです。
その肌合はだあいなり気持なりは、矢張会社の重役と云うよりおたなの奉公人であって、昔はよくこう云う風な、腰の低い、口の軽い、主人の機嫌気褄きげんきづまを取ることや人を笑わせることの上手な番頭や手代が
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)