橘媛たちばなひめ)” の例文
それから七日目に、橘媛たちばなひめのくしがこちらの浜へうちあげられました。命はそのくしを拾わせて、あわれなひめのためにお墓をお作らせになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
日本武尊やまとたけるのみことの軍におられた橘媛たちばなひめなどは、妻としての従軍と考えられなくもない。崇神天皇の時にそむいた建埴安彦タケハニヤスヒコの妻安田アダ媛は、夫を助けて、一方の軍勢を指揮した。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
わたしは早く「橘媛たちばなひめ」が聴きたかった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
命はそれから坂の頂上へおあがりになり、そこから東の海をおながめになって、あのあわれな橘媛たちばなひめのことを、つくづくとお思いかえしになりながら
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
橘媛たちばなひめが生前に歌った歌に
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)