樹肥やに)” の例文
朽葉のつもった柔い土の香と軽い樹肥やにの香とが苛立った神経を落付おちつけて呉れる。緩やかなうねりが二度三度続いた。尾根が痩せて岩が露れると、石楠や躑躅つつじの類がはびこり出して足にからまる。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)