権堂ごんどう)” の例文
ほどなく権堂ごんどうの町へ入るには入ったが、どことて今時分、起きている気紛れはない。二三軒、宿屋を叩いてみたけれど、起きて待遇もてなそうという家もない。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「分るものか、みもちのよくないあの男のことだ。また権堂ごんどうにでもびたっておるだろう」
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
権堂ごんどう、未練だぞ娘の手で縛られろ、せめてもの罪亡しだ!」
悪人の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)