槇町まきちやう)” の例文
新字:槙町
此年の武鑑には目見めみえ医師のもとに「まき丁伊沢磐安」と載せてある。槇町まきちやうは即中橋の居をして言つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
槇町まきちやうで一と晩過しました。相手をしたのは、お千代といふ、へツ/\、飛んだ良い女で——」
「菊之助は血眼ちまなこだ、——それから、徳三郎の圍つて居る女が判りました。槇町まきちやうの小唄の師匠で、お崎つて凄い年増ですよ。三月越し行かないから手が切れたのかと思つたら、昨夜久し振りでノコノコ出かけましたよ」