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梭魚
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かます
ふりがな文庫
“
梭魚
(
かます
)” の例文
やがて雪が解けはじめ、
梭魚
(
かます
)
が尾で氷を砕いた。だが、ペトゥローの容態には依然として変りがなく、時と共にいよいよ気むづかしさがつのる一方だつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
貝床の谷へ
梭魚
(
かます
)
が坐りこむと、どんな貝床でも捨てるよりしょうがない。この辺の梭魚は七尺もある大梭魚で、
鑿
(
のみ
)
棒みたいな長い嘴をしごいて矢のように飛びついてくる。
三界万霊塔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
鯵や
梭魚
(
かます
)
の類が、少い時は桶四五杯多い時には三四十杯も取れた。特殊な魚だけを別により分けて、残ったのを桶一杯ずつ砂の上に積み上げた。買手が大勢来て待っていた。
月明
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
博士のお
喋舌
(
しやべり
)
と言へば、いつでも国語教育の一点張で、相手が
唖
(
おし
)
であらうが
梭魚
(
かます
)
であらうが、博士はそんな事には頓着なく、
閑
(
ひま
)
さへあれば直ぐ国語教育の
談話
(
はなし
)
を押しつける。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
もうこれで二十二年もそうやっている。夜昼なしにな。
梭魚
(
かます
)
やネルマ鮭は水の中だが、俺は水の上だ。それも有難い神様の思召しよ。俺は何にも欲しくない。こんな気楽な境涯はないぜ。
追放されて
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
梭魚
(
かます
)
七八・六五 一七・九九 二・一一 一・二五
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
梭
漢検1級
部首:⽊
11画
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
“梭”で始まる語句
梭
梭櫚
梭影
梭手
梭投
梭石
梭糸