梅花ばいくわ)” の例文
藤木川ふぢきがはの岸を徘徊はいくわいすれば、孟宗まうそうは黄に、梅花ばいくわは白く、春風しゆんぷうほとんおもてを吹くが如し。たまたま路傍の大石たいせきに一匹のはへのとまれるあり。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
春の国恋の御国のあさぼらけしるきは髪か梅花ばいくわのあぶら
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
梅花ばいくわの油黒髮くろかみ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)