“桜襲”の読み方と例文
旧字:櫻襲
読み方割合
さくらがさね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六人の侍童の姿は朱色の服の上に桜襲さくらがさね汗袗かざみあこめは紅の裏に藤襲ふじがさねの厚織物で、からだのとりなしがきわめて優美である。
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その人たちは皆青色の下に桜襲さくらがさねを用いた。帝は赤色の御服であった。お召しがあって源氏の大臣が参院した。同じ赤色を着ているのであったから、帝と同じものと見えて、源氏の美貌びぼうが輝いた。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)