桜実さくらんぼう)” の例文
旧字:櫻實
世間の者は己を省みないのが癖になって、己を平凡なやつだと思っているのだ。(家来来て桜実さくらんぼう一皿を机の上に置き、バルコンの戸をとざさんとす。)
そして、流血が腫起した周囲を塗って火山型に盛り上り凝結している所は、宛ら桜実さくらんぼうを載せた氷菓アイスクリームそっくりであるが、それ以外には外傷は勿論血痕一つない。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)