桑籠くわかご)” の例文
家の軒には桑籠くわかごがたくさん積まれて、若い女房が蚕棚かいこだなの前にたすきがけで働いていた。若い娘は何を祈っているのか知らない。若い人妻は生活に忙がしそうであった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「大丸木ぶち」「小丸木縁」(縁附丸笊ふちつきまるざる)「かこべ」(桑籠くわかご)「荒とす」(「とす」は「通す」の意でふるい)、「おぼけ」(緒桶おおけの意か)等色々に呼ぶ。その他最も多く作るのは行李こうりである。
陸中雑記 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)