株券かぶけん)” の例文
多分たぶん、一おくや二おくかねはためていたとおもうですが、これをまた、銀行ぎんこうにもあずけず、株券かぶけんにもせず、どこかにかくしてつていやがつたにちがいないです。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
僕はあの松葉の入れずみをした気違いの一生を想像しました。それから、——笑われても仕かたはありません、僕の弟の持っている株券かぶけんのことなどを思い出しました。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)