柳圃やなぎばたけ)” の例文
それからというもの、史家の裏手の柳圃やなぎばたけでは、必死に教えをうける龍児と師範との「えいっ」「おうっ」のおめきが聞えない日はなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうも、旅籠はたごはないようですな、母上。あそこの柳圃やなぎばたけの奥に、四方築土ついじの門が見えますが、ひとつ、あそこへでも宿をたのんでみましょうか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)