某爺なにがしじい)” の例文
三八 小友おとも村の旧家の主人にて今も生存せる某爺なにがしじいという人、町より帰りにしきりに御犬のゆるを聞きて、酒に酔いたればおのれもまたその声をまねたりしに、狼も吠えながらあとより来るようなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)