柄漏えも)” の例文
この間も雨は降りつづいて、柄漏えもれのしずくがいよいよ繁く、武左衛門の死骸へ降りかかる。ふと君江は腕をのばしたが、死骸の懐中へ手を入れた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
春雨の傘の柄漏えもりもなつかしく
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
春雨はるさめ相合傘あいあいがさ柄漏えもりかな
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)