あふご)” の例文
荘主あるじあふごを捨てて手をつて笑ひ、一八渠等かれらおろかなる眼より一九客僧をおどしまゐらせぬ。
あるじ一〇あふごをとりて走り出で、の方を見るに、年紀としのころ一一五旬いそぢにちかき老僧の、かしら紺染あをぞめ一二巾をかづき、身に墨衣のれたるを穿て、一三つつみたる物を背におひたるが、つゑをもてさしまねき