枳殻きこく)” の例文
旧字:枳殼
と小兼はお蘭を連れてみちを聞き/\竹ヶ崎の山へ来て見ると、芝を積んで枳殻きこくを植え、大きな丸太を二本立て、表門があり、梅林うめばやしが有りまして
枳殻きこく邸とか申すものを見度候。句仏へ御紹介を願われまじくや。頓首。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
なお枳殻きこく御殿も見たければ案内しようといわれたが、私は正午に大阪行の汽車に乗らねばならないから、厚意を謝して直に退出した。いよいよ時刻となったので、再び汽車に搭じて大阪へ着いた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
枳殻きこくの若芽、けしの花
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
山「彼処あすこの山の上の柱が二本ある枳殻きこくうわってあるれか」