枯髏ころ)” の例文
一壁崩壞して、枯髏ころ殘骨の露呈せる處に、葡萄のひ來りて、半ばそを覆ひたるは、心ありてこの悲慘の景を見せじとするにやとさへ思はれたり。
潔味けつみ私が口に適候而悦申候。いれもの重箱やきもの提燈御かへし申候。みそとくしこ入候はとゞめおき申候。早々。十二月七日。太中。辞安様。枯髏ころくわいしも三字急に出不申候。出候はば可申上候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)