朴炭ほおずみ)” の例文
朴炭ほおずみの粉を口いっぱいんでは、韮粥にらがゆを食べて寝ている又八と、鉄砲で穴のあいた深股ふかももの傷口を、せッせと焼酎しょうちゅうで洗っては、横になっている武蔵たけぞうと、まき小屋の中で二人の養生は、それが日課だった。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)