“本芸”の読み方と例文
読み方割合
ほんげい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キザなことを言うようですが、このへんはまだほんの前芸まえげい。どうしてもシラを切られるなら、いよいよ本芸ほんげいにとりかかる。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
淑女紳士諸君レディス・アンド・ジェントルメン、ただいまのは、ほんの前芸まえげい、これより、やつがれ十八番の本芸ほんげいに取りかかりまあす。ハイッ」
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いよいよ本芸ほんげいにとりかかったところで、どうしたのか蛾次郎太夫がじろうだゆう、ふとみょうなことが気にかかっていたせいか、いつもあざやかにやる水独楽みずごま虹渡にじわたりのきょくまわしを、その日は、三どもやりそこなって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)