木綿財布もめんざいふ)” の例文
一ト筋の手拭は左の手首にくくしつけ、内懐うちぶところにはお浪にかつてもらった木綿財布もめんざいふに、いろいろのまじぜにの一円少しを入れたのをしかと納め、両の手は全空まるあきにしておいて
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
木綿財布もめんざいふを、ぽんと、投げこんだ。それがうまく、庄次郎の大きな腹の上に乗ったので
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)