有縁無縁うえんむえん)” の例文
美濃紙みのがみ八枚どり大に刷った大黒天像を二枚ひとつつみにし、しかるべき有縁無縁うえんむえん善男善女ぜんなんぜんにょの家にひそかに頒布はんぷするもので、添書そえがき
いったい、かような異常な昂奮によって、お銀様に選び出されて、その筆端に載せられている、有縁無縁うえんむえんの三界の亡霊というは果して何者?
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それはまことに好都合です。お奉行はいたって仏心の深いたちで、有縁無縁うえんむえんによらず、旅の法師とみれば官邸にしょうじて、何がな布施ふせのお徳を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なおまた有縁無縁うえんむえん一切衆生いっさいしゅじょう菩提成就ぼだいじょうじゅを願うために読経回向どきょうえこうを致しました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
小色紙こしきし半ぶんほどな紙に、地蔵菩薩ぼさつ相絵すがたえ千枚を描いて、世の有縁無縁うえんむえんわかとうという願いである。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)