有家ありか)” の例文
二二四おのが心より罪におとし奉る事の悲しさに、御有家ありかもとめて、事の由縁ゆゑをもかたり、二二五御心放みこころやりせさせ奉らんとて、御住家尋ねまゐらせしに、かひありてあひ見奉る事のうれしさよ。
とぢぎり一言も發せず居るゆゑ平左衞門はかねてお島に心あるにより又々押止おしとゞ先々まづ/\御待ち成さるべし手引はかれが致せしにもせよぬすみ出せしは伴建部の兩人なれば此者どもの有家ありかさへ知るれば藤五郎殿御兄弟の行衞ゆくゑも知れ候は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)