書損かきそん)” の例文
聞いてみると、野田家の息子は、父鋤雲氏の歿後、さかんに遊蕩ゆうとうしたらしいのである。何でも長持のなかには、武蔵が書損かきそんじた画稿の反古が、元結でたばねてあったりしたものだそうである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)