“曲法師”の読み方と例文
読み方割合
くせほうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先夜、なしノ木の辻で、お使い先のご家来へ、手いたい狼藉ろうぜきを働きおった奴は、後になって、吉田山の曲法師くせほうしなりと、やっと分った。もうそれだけでいいだろう。さあ立て」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「双ヶ岡の法師の許へ帰っていったか。さすればその兼好けんこうも、あとからやって来るかもしれんな。いやあの気まぐれだ、見えぬかもしれん。政治向きにはいっこうつんぼをよそおうている曲法師くせほうしよ」