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暗道
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ポテルン
ふりがな文庫
“
暗道
(
ポテルン
)” の例文
暗道
(
ポテルン
)
の光沢のある橄欖石の側壁が、そこだけ花の
萼
(
うてな
)
のようなかたちに
穿
(
ほ
)
れ、その中にあふれるばかりの水をひっそりと
湛
(
たた
)
えていた。水。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そのカンヴァスの裏には、新宿の地下道のような古色蒼然たる
暗道
(
ポテルン
)
の入口が、欠伸でもするようにアングリと口を開けていたのである。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この秘密の
暗道
(
ポテルン
)
こそは、魔都「東京」を形成するあらゆる都市機構のうちもっとも魅惑に富む部分でなければならぬ。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この
暗道
(
ポテルン
)
は地下十五尺のところを通っているのだから、容易なことで入り込むことが出来ぬ筈である。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
この陰気な行列は、ところどころに水溜りのある
暗道
(
ポテルン
)
を粛々と歩いて行った。先頭の美少年の士官の歩調だけが、ひどく快活で、何かしら、それが、滑稽に見えるのだった。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
ツルノニア圏の湿原を出てから、
金剛砂
(
エムリ
)
とクワルツ土の広漠たる原野を彷徨したのち、ふたたび輝石安山岩の単調な
暗道
(
ポテルン
)
へ入り、七十六日目の朝、突然、この島の胴中へ出た。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ルールドの
暗道
(
ポテルン
)
も、だいたいそれと同じである。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“暗”で始まる語句
暗
暗闇
暗澹
暗夜
暗誦
暗黒
暗示
暗礁
暗々裡
暗中