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時雨雲
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しぐれぐも
ふりがな文庫
“
時雨雲
(
しぐれぐも
)” の例文
窓の外にも、冬ちかい
時雨雲
(
しぐれぐも
)
が、月の秋の終りを、落葉の梢に
傷
(
いた
)
んでいる宵だった。かの女は、燭の下に、琴を残して、庭へ降りた。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ついこの間まで
麗
(
うら
)
らかに秋の光の輝いていたそちらの方の空には、もういつしか、わびしい
時雨雲
(
しぐれぐも
)
が古綿をちぎったように
夕陽
(
ゆうひ
)
を浴びてじっと
懸
(
か
)
かっている。
狂乱
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
真っ赤な
柿紅葉
(
かきもみじ
)
に、
時雨雲
(
しぐれぐも
)
のあいだから、鈍い冬日が
映
(
さ
)
してくる。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時雨雲
(
しぐれぐも
)
の裂け目から、うすい陽が草にこぼれた。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ところが、あいにくと、今夜は
時雨雲
(
しぐれぐも
)
だ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
“時雨”で始まる語句
時雨
時雨堂
時雨空
時雨榎
時雨月
時雨勝
時雨煮
時雨笛
時雨蛤
時雨女史