“春泉”の読み方と例文
読み方割合
はるずみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丸髷がよく似合ったと云うは小歌が居たのではあるまいかとまで疑われて、春泉はるずみの門を睨み/\河岸へ出たが、そうなると小歌に逢うことがいよ/\急がれ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
やがてお生憎あいにくさま春泉はるずみへ出て居るそうですと告られて、貞之進はたちまちカッと胸に火が燃え、酒一滴もまだ口へは入れぬに顔はほてり、そうとも知らぬ女が
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
けれどまたく考えると、春泉はるずみの婢と小歌とが話合って居た始終の詞に、あれだとかそれだとか符牒のようなことのあったのが、なお幾分の疑いをむねのこして
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)