“昆陽(こや)” の例文
湊川の宿につかせ給ひけるに、中務(なかつかさ)ノ宮(尊良(たかなが)親王)は、昆陽(こや)の宿におはしますほど、間近く聞き奉らせ給ふも、いみじう哀れにかなし。〔増鏡〕
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬霞(ふゆがすみ)して昆陽(こや)の池ありとのみ
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
そして直義自身は、赤松円心の手勢とがっちりくんで、浜寄りのなぎさと、昆陽(こや)方面とから西進してくる敵へむかって、その陣を扇なりに展(ひら)いた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昆陽(こや)を出でさせ給ひて、武庫川(むこがわ)、神崎(かんざき)、難波(なには)など過ぎさせ給ふとて、御心のうちに思(おぼ)す筋あるべし。広田の宮のあたりにても、御輿(おんこし)とどめて、拝み奉らせ給ふ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先帝は今日、津の国、昆陽(こや)の宿に着かせ給ひて、夕月夜ほのかにをかしきを、ながめおはします。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)