“日本建”の読み方と例文
読み方割合
にほんだて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時は家なんか欲しくも何ともなかった。西洋館も日本建にほんだても全く不用であったから、そんなものは欲しくないと、いつでも清に答えた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小さい日本建にほんだての郵便局の前には若楓わかかえでが枝をばしています。その枝に半ばさえぎられた、ほこりだらけの硝子ガラス窓の中にはずんぐりした小倉服こくらふくの青年が一人、事務をっているのが見えました。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
西洋館に続いて日本建にほんだて一棟ひとむね付いていたこの屋敷には、家族の外に五人の下女げじょと二人の書生が住んでいた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)