“旗営”の読み方と例文
読み方割合
きえい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝てばどっと降兵を加えて強大となり、負くれば一夜にその旗営きえいせ細ってしまうのが、今の合戦の特徴だった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七千人の旗営きえいが一瞬にどうかしてしまったとしか見えない。——どろどろと熔岩ようがんのような黒いものが、山の中腹から逃げまろび重なりあって、はるかふもとまで押し流れて行く。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)