“旅館(オテル)” の例文
あと二軒を見残して旅館(オテル)へ帰つたのは午前二時であつた。僕は飲み慣れない強い酒を色色(いろいろ)飲んだので却(かへつ)て頭が冴えて容易に寝附かれなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
「自動車の喇叭(ホンク)を聞いて飛び出して来るのは旅館(オテル)の召使(バレエ)だけさ」といっておいて、急にコン吉の方に向き直り
ナイエル婦人の旅館(オテル)は此(この)広場の外れにあつて、僕の部屋に当(あて)られた二階の窓を其処(そこ)の木立(こだち)の明るい緑が照(てら)して居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
コンメルスの大通(おほどほり)に出て土地に過ぎた程立派な二つの大劇場を眺め、美術学校前の広場(プラス)を横ぎつてヷン・ダイクの新しい石像を一瞥(べつ)して旅館(オテル)へ帰つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)