“旅焦”の読み方と例文
読み方割合
たびや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病んでから二十日余り、寝床のうちに籠りきりだったせいか、旅焦たびやけに小麦色していた頬もくびも抜けるほど白くなっている。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて万里の外ほどではないが、日ならずして、彼らは、山東さんとう梁山泊りょうざんぱく江畔こうはんに行き着き、そこの生々たる夏の風に、初めてほッと旅焦たびやけの顔を吹かれていたことだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅焦たびやけのしている皮膚——四十ぐらいな年配——牢人ではない主持しゅもちである。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)