料理番いたまえ)” の例文
店とのれんをさかいにし、狭い料理場が出来ていたが、そこに数人の料理番いたまえがいてひそひそこんなことを話していた。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
手をつないだ座敷着のおんなたちがつまを高くあげて彼の前を通りすぎた。万八楼の小提灯が、遅く帰宅かえ料理番いたまえの老人を、とぼとぼと河岸かしづたいに送って行く。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)