斑汚むらよご)” の例文
左方のあがり段の上に閉じられていた間延まのびのした大きな障子が、がたがたと開かれて、鼠木綿が斑汚むらよごれした着附きつけに、白が鼠になった帯をぐるぐるといわゆる坊主巻ぼうずまきに巻いた
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
するとやがて人の気はひがして、左方の上り段の上に閉ぢられてゐた間延びのした大きな障子が、がた/\と開かれて、鼠木綿が斑汚むらよごれした着附に、白が鼠になつた帯をぐる/\と所謂坊主巻に巻いた
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)