文状もんじょう)” の例文
その中に、丼の底に、巻紙の文状もんじょうと一緒に揺れているのは、耳一つと毛髪かみのけとがくっついたたしかにそれは——人間の片頬であった。
おのおのその柄の底に水火文状もんじょう合符がっぷを秘めたまま、星うつり物かわるうちに、幾代か所有主をかえ、何人もの手を経たのちに、いつの世からか神変夢想流剣道の指南
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
自分はこれからただちに水火の秘符ひふを持って美濃みのせきへ帰るが、ついてはこの二刀はもともとお前さまのお家の物、先生としちゃア文状もんじょうさえ手に入れれば夜泣きの刀には用はねえ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)