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敝履
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へいり
ふりがな文庫
“
敝履
(
へいり
)” の例文
敝履
(
へいり
)
の如く棄て去るのが多いものであるが、独りソクラテスに限っては、こういう不始末が
毫末
(
ごうまつ
)
もなかった。
ソクラテス
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
君臣の
契
(
ちぎ
)
りすら
敝履
(
へいり
)
のごとく捨て去る人間もいる乱世に、きのうまで敵であった毛利の一誓紙が——どれほど文字どおりに約束を
履行
(
りこう
)
するか? ——そこまでは考えても見ず
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これを
敝履
(
へいり
)
のごとく捨てて顧みないというようなことも
幾度
(
いくた
)
びとなく繰返された。
叛骨・中野正剛:――主観的な覚え書き
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
彼は妾と同棲せるがために
数万
(
すまん
)
の財を棄つること、あたかも
敝履
(
へいり
)
の如くなりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
世界的文豪としての輝かしい名声を
敝履
(
へいり
)
の如く棄て、神への奉仕の生活を声明して、宗教的述作へ専心しはじめたトルストイは、一八八六年はじめて『イヷン・イリッチの死』を公けにして
クロイツェル・ソナタ:02 解題
(新字新仮名)
/
米川正夫
(著)
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意志薄弱のダメな男をほとんど直観に
依
(
よ
)
って識別し、これにつけ込み、さんざんその男をいためつけ、つまらなくなって来ると
敝履
(
へいり
)
の如く捨ててかえりみないという傾向がございますようで
男女同権
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
敝
漢検1級
部首:⽁
12画
履
常用漢字
中学
部首:⼫
15画
“敝”で始まる語句
敝
敝衣
敝布
敝家
敝帚
敝蓋
敝衣褞袍
敝衣襤褸