政治まつり)” の例文
世が世なら竹屋三位卿さんみきょうも、九重ここのえ歌会うたげ王廟おうびょう政治まつりに参じる身分、まさか、見張番まで勤めるのでもあるまいが、朝廷の御衰微ごすいび今より甚しきはなく
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
政治まつり朝廟ちょうびょうで議するも、令は相府に左右される。公卿百官はおるも、心は曹操の一びんしょうのみ怖れて、また、宮門の直臣たる襟度きんどを持しておる者もない。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
将軍家がお代りになっても、実際に、庶民の中に立ち交じって政治まつりをする良いお奉行や良吏がなくては
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
覇道はどうの改革を決行することです。——王道の政治まつりすたれてもはや久しく、天下はみだれ民心は飽いています。覇道独裁の強権がしかれることを世間は待望していると思います」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)