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撻
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むちう
ふりがな文庫
“
撻
(
むちう
)” の例文
彼は
強
(
し
)
ひて目を
塞
(
ふさ
)
ぎ、身の
顫
(
ふる
)
ふをば吾と吾手に
抱窘
(
だきすく
)
めて、恨は忘れずとも
憤
(
いかり
)
は忍ぶべしと、
撻
(
むちう
)
たんやうにも己を制すれば、髪は
逆竪
(
さかだ
)
ち
蠢
(
うごめ
)
きて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
凡夫の悲しさ、源はその日のことを馬の
過失
(
せい
)
にして、さんざんに当り散した。丁度、罪人を
撻
(
むちう
)
つ獄卒のように、残酷な性質を顕したのです。馬に何の罪があろう。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
同時に例の不断の痛苦は彼を
撻
(
むちう
)
つやうに募ることありて、心も
消々
(
きえきえ
)
に悩まさるる毎に、
齷齰
(
あくさく
)
利を
趁
(
お
)
ふ力も失せて、彼はなかなか死の安きを
懐
(
おも
)
はざるにあらず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
撻
漢検1級
部首:⼿
16画
“撻”を含む語句
鞭撻
激励鞭撻
声援鞭撻
御鞭撻
撻伐
撻者
楚撻
油利撻
赭鞭一撻