摂取不捨せっしゅふしゃ)” の例文
「熊野権現の本地ほんち阿弥陀如来あみだにょらい、願わくは、摂取不捨せっしゅふしゃの本願をば誤たず、浄土へお導き下さい。又、都に残った妻や子がこれから一生安穏に暮せるようお護り下さい」
○泥棒が阿弥陀様あみださまを念ずれば阿弥陀様は摂取不捨せっしゅふしゃちかいによつて往生させて下さる事うたがいなしといふ。これ真宗しんしゅうの論なり。この間に善悪を論ぜざる処宗教上の大度量を見る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
光明遍照こうみょうへんじょう十方世界じっぽうせかい念仏衆生ねんぶつしゅじょう摂取不捨せっしゅふしゃ
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
新像図を私販しはんするの罪(摂取不捨せっしゅふしゃ曼陀羅まんだら
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)