揉紙もみがみ)” の例文
傍らの乱れ籠の中から一掴ひとつかみの紙を取り出して、左に持ち換えて引抜いた脇差の身へあてがうと、極めて荒らかにその揉紙もみがみで拭いをかけはじめました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これで紙が全く毛羽立けばだたなくなり、水にも強くなってある程度まで洗濯がききます。これを揉紙もみがみにし柔くしますから、下着などにも用いることが出来て、よく温かさを保ちます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)