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掩護物
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えんごぶつ
ふりがな文庫
“
掩護物
(
えんごぶつ
)” の例文
退却を余儀なくされた縦列は街路に密集し、何らの
掩護物
(
えんごぶつ
)
もなく恐るべきありさまで、
角面堡
(
かくめんほう
)
に向かって猛射を浴びせた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「場合によっては斬り合うかもしれない。立ち木の多いのは結構だ。多勢を相手に戦うには、
掩護物
(
えんごぶつ
)
が必要だからな」
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
戸浪三四郎が目星をつけて置いた
掩護物
(
えんごぶつ
)
は片方の耳の悪い美女赤星龍子だった。龍子の隣りに席をとった彼は消音ピストルを発射して巧みにごまかした。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
掩護物
(
えんごぶつ
)
の作業をして居た官軍の工兵は、その不意に驚いた為、周章は全軍に及んだので、ついに退却の止むなきに至った。原倉、伊倉に一大隊を置き、あとは悉く高瀬まで退いたのが午後六時である。
田原坂合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
他の一隊は、地に
匍
(
は
)
い局舎を
掩護物
(
えんごぶつ
)
にして、ジリジリと、こっちを向いて進撃してきた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
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カツン、カツンと木を切る音!
掩護物
(
えんごぶつ
)
を造るため、
斧
(
おの
)
を振るっているのだろう。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
さあ壕を掘れ、
鹿砦
(
ろくさい
)
をつくれ、
墻壁
(
しょうへき
)
をこしらえろ、
掩護物
(
えんごぶつ
)
を設けろ、小杭を打ち込め、竹束を束ねろ! 武器の手入れだ、武器の手入れだ! 槍を磨け、刀を磨け、鉄砲の筒を掃除しろ。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
掩
漢検準1級
部首:⼿
11画
護
常用漢字
小5
部首:⾔
20画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“掩護”で始まる語句
掩護
掩護戦