接穗つぎほ)” の例文
新字:接穂
二人は又接穗つぎほなさに困つた。そして長い事默してゐた。吉野はう顏のほてりも忘られて、醉ひ醒めの侘しさが、何がなしの心の望と戰つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
默つて俯向うつむいた靜子の耳が燃える樣だ。清子は、少し惡い事を云つたと氣がついて、接穗つぎほなくこれも默つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)