掃部助かもんのすけ)” の例文
和氏もまた弟の頼春、掃部助かもんのすけなどつれて、その朝、上杉憲房とともにこれへ臨み、幕府顛覆てんぷくの大謀にも異議なく加盟したのであった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八陣筒井順慶、伊藤掃部助かもんのすけ、九陣蜂須賀小六家政、赤松次郎則房のりふさ。十陣神子田みこだ半左衛門尉正治まさはる、赤松弥三郎。十一陣長岡越中守忠興、高山右近。十二陣羽柴次丸秀勝、仙石権兵衛尉。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
犬千代は、身をひらき、敵へ空を突かせて、よいしおを見たが、長槍を持ち直しているいとまがなかったので、掃部助かもんのすけの頭をなぐりつけた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まだ細川がここに会しておりませぬ。細川和氏ほそかわかずうじ、弟頼春、掃部助かもんのすけら、いいあわせたように見えませぬ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かんと、かぶとの鉢金が鳴った。掃部助かもんのすけは、雨の中へ、両手をついて、四つン這いになった。ところへ
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中の一人、斎藤掃部助かもんのすけは、幕のすそを掻き上げて、外を見まわしていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
掃部助かもんのすけ(武敏)どの。兵糧はおすましか。どうも心得ぬふしがみえるぞ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、末弟の武敏は掃部助かもんのすけに。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)