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据物
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すえもの
ふりがな文庫
“
据物
(
すえもの
)” の例文
そこでお松さんから
貰
(
もら
)
い
溜
(
た
)
めてあった欠け皿や
茶碗
(
ちゃわん
)
を持出し、先生の型の見よう見真似で
据物
(
すえもの
)
の真似事をしていたのです、——という訳で
半化け又平
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一刀を払って、斬り
人
(
て
)
が、こう刀を衆に示して、
据物
(
すえもの
)
に向うと、観衆も斬り人の
呼息
(
いき
)
と一つになって、しいっとなった。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その髷切りの曲者は、——
据物
(
すえもの
)
斬の名人だろうが、髷を
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
こう宣言をうけながら、その前に
硬
(
こわ
)
ばっていた人間は、逃げることができなかった。まるで
据物
(
すえもの
)
同然に、物干竿の長剣は梨割りにその者を死骸にしてしまった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
丹石流
(
たんせきりゅう
)
の、
据物
(
すえもの
)
斬りの達人、お十夜孫兵衛の
襟
(
えり
)
がみをとって、どう料理する気か。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
据
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“据物”で始まる語句
据物斬