捧銃ささげつつ)” の例文
さて、黙祷を終えて、陵を出ると、守衛の兵士が私の顔をマジマジと見ていたが、急に捧銃ささげつつをして敬意を表してくれた。
支那の思出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大尉が見ていると、舷門についていた番兵が、さっと捧銃ささげつつの敬礼をした。誰か下から上ってきたようである。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして、家の前には、すずの兵隊さんが、みんな、捧銃ささげつつをしていました。花嫁と花婿は、ゆかにすわって、テーブルの足によりかかり、なにか物思いにふけっていました。
番兵は、あわてて捧銃ささげつつの敬礼をしながら、こたえた。
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)