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『支那の思出』
ふりがな文庫
『
支那の思出
(
しなのおもいで
)
』
私が支那へ行ったのは満洲事変の始まった年の、まだ始まらない頃であった。 上海、南京、蘇州、杭州、青島、旅順、大連、奉天と見て廻った。約一ヶ月を費した。 汽船は秩父丸であった。船がウースン河へ這入り、岸の楊柳が緑青のような色に萌え、サンパンだ …
著者
国枝史郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「東方公論」1939(昭和14)年12月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
吃驚
(
びっく
)
了
(
しま
)
何
(
ど
)
周章
(
あわ
)
恭
(
うやうや
)
捧銃
(
ささげつつ
)
此処
(
ここ
)
矢張
(
やは
)
迄
(
まで
)
這入
(
はい
)