“振提(ぶらさ)” の例文
海松(みる)ばかり打上げられる、寂しい秋の晩方なんざ、誰の発議だったか、小児が、あの手遊(おもちゃ)のバケツを振提(ぶらさ)げると、近所の八百屋へ交渉して、豌豆豆(えんどうまめ)を二三合……お三どんが風呂敷で提げたもんです。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)