振回ふりかへ)” の例文
『さう言へばさうですな。』と背の高い雀部も振回ふりかへつた。『和服が三人に洋服が二人、飲酒家さけのみが二人に飲まずが三人。ははは。』
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『貴方が女だつたら、…………………………』四五間先にゐた目賀田が振回ふりかへつた。『……飲酒家さけのみの背高の赤髯へ、…………………………』
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
多吉は後にいて来る松子を振回ふりかへつて言つた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)