)” の例文
お銀は蒼い顔をして、よく夜更よなかに床のうえに起きあがっていた。そしてランプの心をき立てて、夜明けの来るのを待ち遠しがっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
悪戯いたずらな愛の女神がおくせにもその情熱をき立て、悩ましい惑乱の火炎を吹きかけたのだったが、そうなると、彼にもいくらかの世間的な虚栄や好奇な芝居気も出て来て
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
笹村はランプの心をき立てて、時々蒲団のうえに起き直った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)